TOKYO Teshigoto

29 東京打刃物

硬い刃鉄(はがね)を粘りのある柔らかな地鉄(じがね)に合わせることで製造される刃物。1871年に日本刀の所持を禁止する廃刀令が公布され、刀鍛冶の多くが転業したことにより発展した。地鉄と刃物の刃になる刃鉄に1,000℃の熱を加え、金槌でたたいて接着することで包丁や鋏を製造する。美しいフォルムと輝きを持つことに加え、無駄な力を逃がし、しなやかで切れ味が長持ちし、刃欠けしにくいのが特徴。