荒々しい鎚跡で、この刃がよく鍛えられたことが分かる。
これは刀鍛冶をルーツに持つ鍛冶師が、日本刀と同じ「総火造り」と
いう製法でつくった包丁だ。
刃物の切れ味を左右する鋼はたっぷりと使われ、
極軟鉄との二枚合わせになっている。
グリップで鉄と木が一体になるデザインも、個性的だ。
気持ちいいほどの切れ味は、ぜひトマトで試してほしい。
刃を入れると包丁の重さも手伝って、
すーっと刃が下りていく。包丁の黒い部分は「黒皮」と呼び、
鎚跡の凸凹がうまく作用して、食材の刃離れもいい。
また「黒皮」は刃を研ぐときの目安にもなる。
「双慶」は石塚洋一郎氏と祥二朗氏の
父子でつくるが、柄と台は祥二朗氏が一つ一つ手づくりする。
万能包丁として毎日使ってほしいが、
使い込むと次第に独特の光沢が現れるのも楽しみになるはずだ。
- サイズ:W300mm × D25mm × H50mm
素材:極軟鉄・鋼鉄・木
希望小売価格:¥66,000(税込)
※本サイトに掲載している情報は2024年5月現在のものです。
※手作り品のため、サイズ、色、形は実際のものと多少異なります。
※商品の仕様および希望小売価格は、予告なく変更することがあります。