TOKYO Teshigoto

それは“持ち運べる額縁”というコンセプトから始まった。

みんながぐっとくる、買いたくなってしまうような
実用性のある商品を作りたい。

2019年の春、そう考えていた栗原は
“額の要素を取り入れた木の名刺入れ”という着想を得て
商品開発に取りかかった。

その年末に出したコンペでは
来場者の反応に好感触を得た。

明けて2020年1月に
高島屋で開かれた伝統工芸展では
出展した数点が着実に売れていった。

濃い色あいがシャープな『くるみ』は
男性に好まれる傾向がある。

一方、女性に人気が高い『くるみ×かえで』は
お客さんの声を受け
手が小さい方でも握りやすいように側面の角を落とし
柔らかな印象となるように工夫をした。

ストッカーを返さずとも名刺が取り出せるように
底に穴をあけたのも、フィードバックを受けてのこと。

いろんな人に見てもらいながら
現代の生活になじむように試行錯誤し、改良を重ねて
2020年の春に、この形に落ちついた。

名刺入れは、3枚の額縁を重ねた形。
縁に指を添えてスライドすると、名刺がすっと取り出せる。
ちょうどよく1枚がおさまる厚みをつくるのは
ミリ単位の難しい作業。
みんなで額を寄せあって相談した。

角は、額縁と同じく45度に切った側板を継いでいる。
四隅には、飾りを兼ねた千切り(ちぎり)を入れて補強する。
釘を使わずに組み立てる指物(さしもの)とも通じる
繊細な額縁造形の技術だ。

仕上げには、手になじむ蜜蝋(みつろう)で
“蝋磨き(ろうみがき)”を施した。
日本古来の絵画や書をおさめる
伝統的な和額に使われる塗装の方法だ。

木は、心を落ち着かせてくれる。
手に触れるなら、自然由来の素材がいい。
蜜蝋ならば、万が一、子供がなめても安心だし
自分でメンテナンスすることもできる。

自宅の机まわりを整理した方が
インテリアを兼ねて『Nagaku-名額-』を購入したという。
ストッカーがあることで、デスクの上での居場所が生まれた。

額縁のように写真や絵画を入れて飾ることで、
活用の幅は、さらに広がる。

コンセプトからデザイン
制作の工程、そして使い方に至るまで
『Nagaku-名額-』には『東京額縁』の粋が詰まっている。

Nagaku-名額-
素材:楓、胡桃・楓
サイズ:幅75mm×長さ109mm×高さ42mm
種類:楓、胡桃・楓(角丸加工)
希望小売価格:各¥14,300(税込)

※本サイトに掲載している情報は2024年5月現在のものです。

※手作り品のため、サイズ、色、形は実際のものと多少異なります。

※商品の仕様および希望小売価格は、予告なく変更することがあります。