TOKYO Teshigoto

edomae寿司切子

江戸硝子

赤は難しい。
「だから選んだの」と岩渕は少女のようにはにかんで笑う。

はじまりは、東京の赤いものを集めた
“東京レッド”というデザイン画。

他の人ができるものをやるのは、つまらない。
「やるべきものはこれだね」と職人魂がささやいた。

0.2~0.3ミリの薄さの被せ(きせ)に使う色ガラスは
濃く作らないと色が映えず、原料代が高くつく。
しかも銅赤は、色を出すのが難しく
製造をあきらめるメーカーも多いという。

嗜好品が売れないのが、いまの時代だ。

経費がかかる色被せ(いろきせ)ガラス
まして作るのが難しい銅赤を
残すべきかと迷ったことも、かつてはあった。

しかし、祖父が縁あって出せたこの色を
最後まであきらめずに作り続け
次の世代にも残したい。

何よりも、みんなが欲しがる
作りながらきれいだと見惚れる
そんな赤の魅力が、岩渕をつかんで離さなかった。

最初に決まったデザインは、まぐろだった。
江戸前寿司といえば、やっぱりまぐろ。
それなら青魚は、江戸っ子がまず頼むという、こはだかな。
同じ青魚のさばも入れよう
ぷりっと赤いえびもいれなきゃ、と
イメージがどんどんふくらんでいった。

シャリの表現にもこだわった。
魚々子(ななこ)という伝統的な模様を用い
切子の入れ方にも変化をつけて、飯粒を表した。

底から側面に切子の線をつなげたことも
新たなチャレンジだった。

底と側面とをわけるのが従来のやり方で
二面をつなげて切子をしているのは
だれもが見たことがないと言う。

デザインを聞いた職人は嫌がった。
底から側面にかけての段になるところは
切子の線が曲がって見えるから
手作りのつたなさとみられてしまう恐れがある。

でも、上から覗き込むと線がつながっているという新鮮さ
それに気づく楽しさを優先し
歪みと見えるのはむしろ手作業の良さではないかと
あえてそこに挑戦した。

切子だけのスペシャリストではないからこその
ユニークな発想だと、岩渕は笑う。

今まで自分たちが見てきた江戸切子とは全く違う
遊び心が詰まった、小皿とぐい呑み小鉢の
『edomae寿司切子』。

つい、裏を返してみたくなるような美しさが
そこにはひそんでいる。

edomae寿司切子
素材:色被せ硝子(ソーダ硝子)
サイズ:小皿:直径100mm×高さ20mm
ぐい吞小鉢:直径80mm×高さ45mm
種類:〈全8種類〉
Sushi-DR1 銅赤小皿まぐろ|Sushi-KR1 銅赤ぐい吞小鉢まぐろ
Sushi-DR2 銅赤小皿えび |Sushi-KR2 銅赤ぐい吞小鉢えび
Sushi-DL1 瑠璃小皿こはだ|Sushi-KL1 瑠璃ぐい吞小鉢こはだ
Sushi-DL2 瑠璃小皿さば |Sushi-KL2 瑠璃ぐい吞小鉢さば
希望小売価格:
小皿 各¥15,400(税込)
ぐい吞小鉢 各¥13,200(税込)

※本サイトに掲載している情報は2021年1月現在のものです。

※手作り品のため、サイズ、色、形は実際のものと多少異なります。

※商品の仕様および希望小売価格は、予告なく変更することがあります。