TOKYO Teshigoto

発色チタン軽量16本骨傘

41 東京洋傘

「モンブランといえば、”ほぐし織”」

そんなイメージを打ち破り、
5年の歳月をかけて開発されたのが
『発色チタン軽量16本骨傘』だ。

ユニセックスを意識した無地の傘で
サイズは、男性にとっても小さすぎず
女性にも扱いやすい、60センチ。

軽くてよくしなるカーボンファイバーの
16本の“骨”が
きれいな丸みのあるフォルムを形づくる。

風速30メートルの大風に耐えるほどの
強靭さを持つ傘だから
いつでも安心してさすことができる。

軽量化に苦心したチタンの“中棒”は
無垢では面白くないと表面加工を施した。
傘をひらけば、中棒の“手元”を彩る
紅桔梗(べにききょう)色から
“石突き(いしづき)”の瑠璃色に至る
グラデーションが鮮やかな彩りを添える。

生地は、柄がないことから
“仮織”と“手捺染(てなっせん)”の
工程が省かれたほかは
“ほぐし織”と同じ方法で織られた
“小幅(こはば)”を使う。

先染めを施したポリエステルの
細い糸を用いる “先染め織”は
色あせしにくいという特長をもつ。
中棒にしっくりとくる色を探して
黒に落ち着いた。

特殊なUV加工と防水加工を
専門の工場で何重にも施すため
大雨の日にも、濡れて重たくならずに
さし続けられる。

比較的厚手で
斜めの畝(うね)がでる綾織りに
なめらかで光沢がある
朱子(しゅす)織りと
縁と中央とでの変化が楽しめる。
ラメを配したことで“耳”に華やかさと強度が加わった。

一本の糸で織るので、切り口がほつれず
生地の縫い返しがないために
傘の表情は端々に至るまでスマートだ。
玉となって傘の表を転がり
したたる雨粒までもが美しい。

職人が、ひとつひとつ
丁寧に縫いくるんだ牛革の持ち手は
傘をたたむための“はじき”と
向きを揃えておさめ
中棒にたこ糸を巻き付けて調整する
伝統的な手法で
一本一本、手で仕上げられる。

手に触れる部分が
革やチタンという素材なのは
冷たい雨の日にも
ひやりとしないようにという
あたたかな心遣いでもあるのだろう。

超撥水加工を施した糸で縫うために
あわせ目からも水が漏らない。
骨と生地をつなぐ中とじの糸は
蝋引き(ろうびき)の二本を撚ることで
丈夫さを高めている。

持つ人を選ばないこの一本は
雨の日の頼もしい連れとなることだろう。

発色チタン軽量16本骨傘
素材:ポリエステル、チタン、カーボンファイバー
サイズ:親骨の長さ60cm
種類:黒60cm、グラデーション軸
希望小売価格:¥44,000(税込)

※本サイトに掲載している情報は2024年5月現在のものです。

※手作り品のため、サイズ、色、形は実際のものと多少異なります。

※商品の仕様および希望小売価格は、予告なく変更することがあります。