「真っ白な生地に自由な絵を描いて、身に纏うことができる」のが東京友禅の魅力と語るのは町田久美子だ。
東京友禅は、布地に絵を手描きし、染色して、江戸時代らしい色遣いと、洗練されたデザインで表現する伝統技術のことだ。
地色を染める「引染」の前の段階
町田は幼い頃から絵を描くことが好きだった。中学生の時に金沢で友禅の実演をする女性を見て「こんな仕事もあるんだ」と興味を持つようになる。その後やっとの思いで見つけた師匠の下で友禅を勉強し、この世界に飛び込んでいった。
以来十数年、「東京友禅を未来に残すためには何が必要か?」と問いかけ続けながら、町田は日々格闘している。例えば、手描友禅をデータ化し、ウール、綿、再生ポリエステルなどにプリントし、多様な友禅を表現した。工房には、名刺入れ 財布 エコバッグにもなるスカーフなどユニークな商品が並ぶ。
左:手描友禅(原画)。中央:再生ポリエステル。右:ウール。
「描かれた柄や絵に惹かれるなど気軽に触れることで『これ友禅なの?』と友禅を知らない人にも興味を持っていただきたい」
町田のこうした挑戦もあり東京友禅は新たな可能性を示している。
お洒落で便利なエコバックにもなるスカーフ
有限会社マチダ
〒143-0027東京都大田区中馬込2-5-10
TEL 03-3772-8357 FAX 03-3772-8358
町田 久美子
koubou.q@gmail.com
https://www.machida1968.com/
- 工房見学
- なし
- 工房体験
- なし
工房見学、工房体験をご希望の方は事業者にお問い合わせください