TOKYO Teshigoto

一般社団法人 染の里おちあい

18 江戸更紗

江戸職人の仕事と心、すべてを受け継ぐ

江戸更紗の発祥は、江戸時代中期から末期にかけてといわれています。神田川をはじめとする東京の水は、硬水で水中に含まれている鉄分が、染め上げる過程で化学反応をおこし、江戸更紗独特の渋味「侘」を生み出し、落ちついた味わい「寂」枯れた渋味の入った色を引き出します。江戸の美意識に適う渋い色合いは、文化を超えた美の融合として親しまれています。

染の里 おちあいは、1920年(大正9年)から100年余り、伝統的な多彩色が特徴の江戸更紗を染め続けてきました。江戸の職人たちは自らの発想で図柄やデザインを工夫し、自分の手で染めていました。江戸文化の継承とは、それら江戸の職人たちの仕事と心、すべてを受け継いでいくということです。

代表理事の高市洋子は、四代続いた江戸小紋・江戸更紗の伝統を守り抜くため、新たに、2020(令和2)年「染の里おちあい」を立ち上げ、江戸の染色文化をプロデュースしました。
染の里おちあいをはじめとする新宿・落合の染色工房は、江戸時代の技術を頑固なまでに守り続けています。マニュアルもなく、職人たちによってのみ伝承されてきた染色技術を次の世代へとつないでいます。職人たちは一人ひとりの斬新な発想と工夫によって、技術をさらに進化させていくのです。

一般社団法人 染の里おちあい
高市 洋子
〒161-0034 東京都新宿区上落合2-3-6
TEL 03-3368-8133
FAX 03-3362-3287
info@ochiai-san.com
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