名バイプレーヤー、主役へ。
造花師と呼ばれる職人がいる。造花は雛人形に添えられる橘や桜、そして童人形が手に持つ草花。決して主役ではないが、人形の品格や醸し出す愛らしい雰囲気を支える存在感がなくてはならない。たとえれば、ドラマに厚みを出すに欠かせない名バイプレーヤー。名バイプレーヤーと言われる人々が地道に研鑽を積み、無双の表現者となったように、造花づくりにも多くの工程があり、それぞれに磨き抜かれた技がある。そしてそれは、気の遠くなるような地道な作業の積み重ねでもある。桜一つをとってみても、構成要素は花びら、花芯、がく、枝、幹とある。その一つ一つに活き活きとした形を与え組み上げていく。全工程を数えると百を超えることもあるという。大正11年創業の岡半は、こうした地道な作業で造花に命を吹き込んできた。そして日本人形や節句人形の脇を固めた花々は、三代目の岡田雄二氏の手によって主役へと押し出された。研鑽を積んだ実力派だからこそ生まれた、新しい造花がこれまでにない存在感を放っている。
有限会社岡半
〒336-0936 埼玉県さいたま市緑区太田窪3-2-8
TEL 048-882-8294
岡田 雄二
okahan@mub.biglobe.ne.jp
https://www.okahan-zouka.jp/
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