着物文化の、粋を集めた日傘。
「四季の日傘」は、江戸小紋の表現技法で
最高峰と言える「両面染」を用いた日傘だ。
江戸小紋は、染料を混ぜた色糊を用いて染める。
1ミリに満たない厚みの絹布に、
染料が裏に響かないよう、
表面、裏面を染めるのが「両面染」。
肝となる色糊の調合には、
熟練の経験と技を要し、
今や数えるほどの職人しか手掛けられない。
「両面染」の着物の場合、
裏の紋様は裾や袂から
チラリと見えるところが洒脱とされる。
「四季の日傘」は、
これを文字通り日の当たる場所に引き出し、
新しい景色を作り出した。
例えば表地に柳、
裏地に燕の型染めをした「春」。
日傘を開くと、染め分けられた表地と裏地は
日に透け一体となり、
風に揺れる柳葉の向こうに
燕が群れ飛ぶ景色が現れる。
表地の柳も数型用いるなど、細部に凝った。
傘を閉じると、
日本人が古来より作り上げてきた
配色方法「襲(かさね)の色目」を
イメージしたグラデーションが現れ、
洋装で持ってもさりげなく
着物文化を伝える。
- 四季の日傘
- サイズ:約φ750mm×H630mm
(クローズ時約φ50mm)
素材:正絹(張地)、樫(中棒)、楓/竹(手元)、天然木/竹(ボタン、露先)
希望小売価格:¥97,900(税込)
※本サイトに掲載している情報は2024年5月現在のものです。
※手作り品のため、サイズ、色、形は実際のものと多少異なります。
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