四代続く、精緻な仕事。
菊繋ぎ(きくつなぎ)と呼ばれる文様が、全面に施された「総切子(そうぎりこ)」。何度もガラスに直線を刻み、直線同士を正確に交差させなければ美しく仕上げられない「総切子」は、職人の腕が試される文様。小林硝子工芸所は、この「総切子」をいち早く手がけた工房だ。小林硝子工芸所の仕事を一言で言うならば、”精緻な仕事”である。江戸切子の技術は、明治期に官営の硝子工場「品川硝子製作所」でイギリス人技師のエマニエル・ホープトマンにより伝習生に伝えられ今日に至るが、小林硝子工芸所の初代・小林菊一郎さんは伝習生の一人である大橋徳松氏に師事している。また一般的に江戸切子は、「割り出し」、「粗摺り(あらずり)」と工程を進めるが、小林硝子工芸所の場合はこの間に「筋彫り」という一工程が入る。一品物を手がけることが多かった二代目が、提唱した工程で、このことにより正確無比なカッティングが生まれたという。”精緻な仕事”は、初代・菊一郎さんから英夫さん、淑郎さん、そして昂平さんと四代に亘り受け継がれている。
有限会社小林硝子工芸所
〒135-0003 東京都江東区猿江2-9-6
TEL 03-3631-6457
小林 淑郎
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