TOKYO Teshigoto

株式会社桐生堂

08 東京くみひも

 
浅草で150年続く江戸組紐の老舗が織りなす伝統美。

組紐とは言葉のとおり糸と糸を組み合わせていくことによって、太く丈夫に仕上げられた紐とその技法を指す。
組紐の歴史は古く、奈良時代まで遡り仏教とともに大陸から伝えられたとされる。
京都で発達し、江戸へ伝わり伊賀へと広まっていった。

鎌倉から室町時代には武士の刀や鎧兜、甲冑に用いられ、江戸時代に入ると武士や町人の羽織紐として求められ、職人も多かった。
時代の変化にともない、人々の衣服も着物から洋服へと変化していくなかで、組紐をつくる職人の数も減少していった。
しかしながら、その技法は現在も脈々と受け継がれており、浅草に店を構える桐生堂もそのひとつにあたる。
創業は明治9年、約150年続く老舗であり、代表の羽田雄治氏は6代目にあたる。
すべてを手で組んでいくため、じつは多くの糸を使った複雑なものよりも、シンプルな組紐の方がごまかしがきかない分、職人の腕の差が表れるという。
また技法に違いはないが、色使いや用いる言葉に地域による特徴があるようだ。
たとえば、糸の長さや太さ、色などを揃えて分ける工程を関東では「経切(へきり)」、関西では「経尺(へじゃく)」と呼ぶなど、微妙なちがいがみられ、色使いも東京は渋めが好まれるという。

株式会社桐生堂
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羽田 雄治
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