伝統の技術と新しい表現を交差させる独自の感性。
埼玉県越谷市に店舗兼工房を構える柿沼人形。
1950年創業の老舗であり、まもなく75周年を迎える。
木目込人形の歴史は古く、いまから約280年前の1730年代後半。
京都の上賀茂神社に仕えていた高橋忠重という人物が、祭礼道具づくりの際に出た余材を使って、人形をつくったのが最初とされている。
加茂川のほとりで生まれたことから、賀茂人形と呼ばれていた時期もあったが、筋を彫って、衣装の端切れを押し込んで着せつけていることから、次第に木目込人形と呼ばれるようになった。
この技法が江戸へ伝わり、木ではなく粘土でつくられた型を用いることによって、量産できるものへと変化を遂げた。
こうしてつくられたのが江戸木目込人形である。
その特長は量産できることにくわえ、粘土を用いることから自由な造詣ができる点にある。
令和6年度の東京都知事賞に輝いた新作「木目込神楽」は、身に着けても、祀っても、飾ってもいいといった、従来の置きものとはちがった新しい発想を形にした商品だ。
お面という形態は、古くから多くの地域や文化に見られることからも、国や文化的背景を問わず、多くの人々にとって親しみやすいのではないかと柿沼氏はいう。
株式会社 柿沼人形
〒343-0857 埼玉県越谷市新越谷1-21-11
TEL 048-964-7877
FAX 048-962-3126
柿沼 利光
info@kakinuma-ningyo.com
https://www.kakinuma-ningyo.com/
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