舞台を彩る、プロ集団。
創業は元禄年間、徳川五代将軍・綱吉の時代までさかのぼる。石山染交の初代・石山五右衛門氏は京都、新潟を経て山形県屋代村・竹ノ森に居を移し呉服商いを始める。そして八代目が、東京・高田馬場の染色工房で修行したのをきっかけに上京、染色を専業とするようになったという。手がける染め物は、歌舞伎や雅楽、能狂言などの舞台衣装、祭り半纏(はんてん)や楽屋のれん、法衣など、こだわりの一点物や特殊な用途のもの。たとえば舞台衣装の場合、衣装デザイナーとの打合せから始まり、「引き染め」「型染め」「友禅」「刺繍」「箔置き」など様々な染め・加工をすべて工房内の一貫体制で仕上げる。舞台衣装の製作期間はタイトなことが多く、これに19名の職人がそれぞれの卓越した技で応えていく。まさに、プロのためのプロ集団と言える工房だ。350年以上も続く老舗企業の理念は、「伝統は革新の連続である」。受け継がれてきた技能を伝承するために、新しい改革に取り組む。当代である十三代・石山祐司さんの下、日々挑戦が続いている。
株式会社石山染交
〒130-0003 東京都墨田区横川1-12-11
TEL 03-3625-8211
加藤 孝之
kato@ishiyamasenko.co.jp
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