東京唯一の、印伝。
インドから伝来したことから、“印伝”と呼ぶようになったと言われている。型紙で模様を施した革は、鹿を使う。鹿皮は手になじみ、強度もあることから戦国時代から武具の一部にも使われていた。燻して模様をつける燻(ふすべ)や更紗技法もあるが、現在は漆で模様をつける技法が主になっている。粋を好む江戸でも印伝は広く愛され、東京にも印伝をつくる工房は数軒あったそうだ。印伝矢部は、印伝伝統工芸士に認定された職人のいる、東京では唯一の工房だ。1924(大正13)年の創業から、100年近くの時を親から子へと三代に亘って印伝一筋に繋いできた。印伝矢部のものづくりは、企画、デザインから始まるが、その大きな特長は、江戸好みのシックな配色にある。目に鮮やかな配色がされている作品も中にはあるが、その中にあって黒漆などモノトーンの作品は目を引く。長く大事に使って愛着を深めて欲しいとの思いから、耐久性を意識した誠実なものづくりも、その特長だ。
有限会社印伝矢部
〒124-0012 東京都葛飾区立石3-21-7
TEL 03-3602-3549
代表取締役 矢部 恵延
矢部 祐介
indenyabe@msn.com
http://inden-yabe.com/
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