温度のある金工。
金属の板を、力強い鎚音を響かせて叩き形を変えていく。金鎚を握っているのは力強い作業とは無縁に見える華奢な女性、鍛金作家の宮田琴氏だ。祖父が鋳金作家、父も鍛金作家という家に育った宮田氏は、小さな頃から身近に金属工芸がある環境で育った。硬い金属の板が形を自在に変えていく面白さ、金属の持つ色やテクスチャーの美しさ。そんな金属の魅力に触れるうちに、ごく自然にこの道に進んだ。宮田氏の工房には、金鎚をはじめ金工の道具がずらり並ぶが、中には父から譲り受けたものもあるという。そんな道具を使い、宮田氏が銀、銅、真鍮などの金属から生み出すのは、小さいものはアクセサリー、大きなものは屋外空間を彩るオブジェ。いずれにも、柔らかなフォルムに女性作家ならではの優しさが宿っている。金属なのに温もりが伝わってくる。そんな作品が、生まれている。
アトリエ鍛
〒277-0026 千葉県柏市大塚町12-15
TEL 090-2748-9113
宮田 琴
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