江戸べっ甲の技術を用いてこれまでにないべっ甲製品として
誕生したのが『TOWA GLASS』だ。
べっ甲製品といえば、
かんざしや眼鏡、時計などのアクセサリー類。
デザイナーの清水覚さんの「グラス」というアイデアに、
石川べっ甲製作所の七代目・石川浩太郎さんは
作り手として面白さを感じたという。
江戸べっ甲の「貼り合わせる」という伝統技術が
遺憾なく発揮されたのが、持ち手の部分。
およそ2mm程度と極薄のべっ甲を何十枚も貼り合わせ、
棒状にする。そもそもべっ甲自体に癖があるため、
1枚1枚を平らにするだけでも大変な作業だ。
しかも、時間が経つと元に戻ろうとする力が働く。
そこで、穿孔加工を得意とする事業者に協力してもらい、
持ち手の部分に直径約1mmの穴を開け、芯を入れることにした。
一見するとただの棒に見える持ち手も、
想像を超える手間ひまと高度な技術をかけて作られているのだ。
『TOWA GLASS』がさらに画期的なのは、
グラス部分が取り外せるところにある。
手入れが簡単というのもあるが、別売りのグラスを用意すれば、
赤、白、スパークリングと、
ワインの種類に合わせて付け替えることもできる。
このグラスの取り外しを可能にしたのは、
グラス製造や金属加工、接着加工などの第一線で活躍する
国内メーカーの技術だった。
4社の協力を得て生み出された『TOWA GLASS』は、
まさに中小企業の知恵と技術の結晶といえるものだ。
『TOWA GLASS』の「TOWA」は、「永遠」という意味。
長寿の縁起物でもあるべっ甲を使ったこのグラスには、
永遠の幸せを願う想いが込められている。
喜びのひと時に彩りを添え、
祝杯をあげるにふさわしい杯(さかずき)だ。
- TOWA GLASS
- 素材:べっ甲(養殖タイマイ含む)、真鍮金具、ガラス
サイズ:【本体】最大幅約80mm×最大高さ約230 mm×最大奥行80mm
種類:1種類
希望小売価格:¥132,000(税込)
※本サイトに掲載している情報は2024年5月現在のものです。
※手作り品のため、サイズ、色、形は実際のものと多少異なります。
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