TOKYO Teshigoto

伝統工芸としての趣がありながら、
現代生活に馴染む美観と
実用性を兼ね備えた『藤扇子』。
手がけたのは創業から90年以上、
籐の敷物や家具を製作してきた工房の
三代目である木内 秀樹だ。
以前に籐のうちわを製作したことがあり、その際に
「コンパクトに持ち歩ける商品がほしい」
という要望が多数あった。
しかし柔軟性が高い籐素材の特性上、
開発は困難だった。
そこで今回は、
扇子の構造をあらためて見直すことからスタート。
銀器などの上質な製品に使われてきた
藤工芸技術「巻き」と「かざり編み」を用いた、
円形に大きく開く扇子が完成した。
持ち手に「かざり編み」を施して
独自性とデザイン性を、
「巻き」を用いてグリップ力を高め、
機能性と美しさを両立。
持ち手の留め具にも藤を取り入れるなど、
用途に合わせた3種類の藤材をあしらった。
扇子を閉じていても、
籐の美しさを手と目で楽しむことができる。
さらに扇面の強度を高めるために、
リサイクル素材を主としたポリエステル繊維を、
伝統的な紙漉きの技法で作った
新素材の和紙「ナオロン」を使用。
職人によって選び抜かれた
自然素材による籐工芸と新しい和紙が織りなす、
モダンな伝統工芸品が誕生した。

籐扇子
種類:全4種
素材:藤、ポリエステル和紙、MDF
サイズ:高さ330mm 幅250mm 奥行18mm 40g
希望小売価格:各¥16,500(税込)

※本サイトに掲載している情報は2024年5月現在のものです。

※手作り品のため、サイズ、色、形は実際のものと多少異なります。

※商品の仕様および希望小売価格は、予告なく変更することがあります。