insectum(インセクタム)
04 江戸木目込人形『insectum(インセクタム)』は、
江戸木目込人形の伝統技術と
現代のデジタルファブリケーション
(デジタルデータをもとにものづくりをする技術)を
掛け合わせて生まれた昆虫のオブジェ。
3Dプリンターなどの先端技術を用いて
脚や触覚などがリアルに再現された昆虫たちに、
多彩な色柄の裂地を木目込むことで華やかな装いを施し、
“アートな昆虫標本”のように仕上げた。
胴体に彫り込んだ溝に沿って布を埋め込むことで、
衣装をまとう江戸木目込人形。
デザイナーの中鉢(ちゅうばち)耕平さんは、
その面と溝の構成がカブトムシなどの
殻に覆われた昆虫の背中に似ていることから、
昆虫オブジェの着想を得たという。
江戸木目込人形の熟練職人、
松崎人形の三代目・松崎光正(幸一光)さんが
試行錯誤を繰り返したのが、
昆虫の背面の土台づくりだった。
中鉢さんからの助言もあり、
3Dプリンターを初めて使って現在の形に落ち着いたが、
小さくて硬い樹脂製の背面に木目込みを施していくのは、
至難の技だったそうだ。
デザインは、ハナムグリ、オサムシ、ニジイロクワガタの3種。
松崎さんは、美しい配色の布地を探し出して
今後も新しいものを作っていきたいと語る。
伝統技術と先端技術が出会って誕生した『insectum』。
小さくも美しいアートのように存在感を放つ姿は、
目にした者に新鮮な驚きを与えてくれるはずだ。
- insectum(インセクタム)
- 素材:真鍮(脚部・頭部)、ABS樹脂(胴部)、裂地 絹織物
サイズ:ハナムグリ 幅72mm×奥行62 mm×高さ25 mm
オサムシ 幅90 mm×奥行57 mm×高さ23 mm
ニジイロクワガタ 幅80 mm×奥行50 mm×高さ25 mm
種類:3種類
希望小売価格:各¥30,800
※本サイトに掲載している情報は2024年5月現在のものです。
※手作り品のため、サイズ、色、形は実際のものと多少異なります。
※商品の仕様および希望小売価格は、予告なく変更することがあります。