日本一の自負をもって日々進化をしていく染工房。
新宿区には染物の職人や関連会社が多い。
染物はその工程で水を使用することから川辺に職人が集まり、発展してきた歴史があるためだ。
引染めを専門とするふじや染工房も新宿区神田川沿いに位置している。
手染めの技法を引き継ぐ代表の中村隆敏氏は3代目にあたる。
創業は1952年で、当時はまとまった数の反物などを同じ色に染めるといった下請けの仕事が主軸だったが、徐々に一品もののオーダーメイドにシフトしていき、現在の主軸となっている。
工房内に反物を吊るすことができる12メートルもの幅がある土間をもつのが大きな特長でもある。
引染めにおいて染と乾燥によっておこなう色の定着は大事な工程であるため、一定の湿度を保つことが色を均一にムラなく定着させるうえ欠かせない。
その重要な役割を担っているのがこの土間となる。
主な工程は地入れ(下準備)、色調(色の配合)、染め、蒸し(色止め)、水元(水洗い)に分かれるが、基本的にはすべてが職人の技術による手作業だ。
従来は分業制だった蒸しや水元についても、後継者不足などの理由により廃業する事業者から、機材や技術を引き継ぐことで、同工程を行えるようにもしている。
伝統を守りながらも、常に新しいことを取り入れることで時代の変化に適応していっている。
ふじや染工房
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場3-28-13
TEL 03-3368-8559
中村 隆敏
nt1116fujiya@gmail.com
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