日常にみられる自然の美と営みをかたちにして彩る。
手描友禅は1600年代後半に京都で発祥し、1800年代に江戸へ伝わったとされる。
大名が江戸へ移ったことにともない、お抱えの絵師たちも江戸へ移り住んだことによって技法も伝承され、現在に至る。
青梅に工房を構える鷹取麻利子氏もその系譜に連なる職人、作家の一人である。
製品づくりのみならず、学校をはじめとする各所で様々な染め体験も行っている。
製品が出来上がるまでの工程は多く、代表的な例を順に挙げると、構想、図案、下湯のし、下絵、糸目糊置き、地入れ、友禅挿し、蒸し、糊伏せ、地入れ、引染、蒸し・水洗い、上湯のし、仕上げ、に分かれる。
どの工程も気が抜けない繊細なものであるため、手間はもちろん時間もかかる。
鷹取氏は一部の工程を除き、これらの手作業を一人でおこなっている。
手がける製品は、着物や帯をはじめスカーフや名刺入れといった小物まで様々で、どれも身近な自然や季節の移ろいにみられる美しさ、ストーリー、遊び心などが感じられるデザインが魅力となっている。
とくに花や草木、昆虫、小動物といった自然界の営みに見られる現象や生命をモチーフとした図案やアイデアは、尽きることなく浮かぶため、いくらでもかたちにできると鷹取氏はいう。
染工房たかとり
〒198-0046 東京都青梅市日向和田3-541-3
TEL 0428-21-4265
鷹取 麻利子
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