江戸更紗の未来を切り拓く
新宿区の落合という地名は「神田川と妙正寺川が落ち合う場所」という由来を持つといわれ、豊富で澄んだ水の流れがあったことから、染色業者が集まり、かつては、川のあちこちで職人たちが染め物を水洗いする光景が風物詩だったという。高市洋子さんは、四代続いた江戸小紋・江戸更紗の伝統を守り抜くため2020(令和2)年「染の里おちあい」を立ち上げ、江戸の染色文化をプロデュースしている。
江戸更紗は、図柄が彫られた形紙を使い、刷毛で色を染めていく。色の数に合わせて型染めを繰り返し、その型の数は、簡単な模様で十数枚、多いものは三百枚にもおよぶ。
染の里おちあいは、地元の小学生、大人を対象にしたワークショップや、染色を軸にした地元の活性化イベントなどを開催。また、海外の展示会などに積極的に出品を行っている。職人たち自らがSNSなどで発信する活動も始めた。「地元ともに成長していく企業でありたいと思っていますし、地元に支えられている企業だからこそ海外に胸を張って出ていけると思っております」身近なところから世界へ、江戸小紋・江戸更紗の魅力を発信し未来を切り拓いていく。
一般社団法人 染の里おちあい
高市 洋子
〒161-0034 東京都新宿区上落合2-3-6
TEL 03-3368-8133
FAX 03-3362-3287
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