東京手描友禅×モダンテイスト
東京手描友禅は京友禅・加賀友禅と並ぶ三大友禅のひとつ。
江戸時代の後期、京都から伝わり、贅沢禁止令が発令された江戸で、色や柄などが制限されたなかで培われた、洗練された美しさと気品が特徴的だ。小倉染芸の創業は1928(昭和3)年。小倉隆さんは、祖父、父から受け継ぐ三代目になる。スポーツ用品の仕事についたが、27歳のとき父である貞右氏の作品に改めて感銘を受け、弟子入りした。
小倉染芸には二代目が開発した独自の色がある。防染用の糸目糊に、独自で「渋黄色」という色を調合。すると、一般的には白や群青色の防染糊の輪郭が、ほのかに黄色になり、染め物に深い色合いと柔らかさを醸成する。
モダンでシンプルな図柄を多く描く隆さん。「海外へ旅行して、現地の寺院やモスク、壁画、タイル画などをスケッチしてデザインに取り入れています」そのデザインは、着物や帯の枠を超え、ワインボトル、洋服、企業ロゴまでになっている。「私の場合は、最終的には着物を着ていただきたい。ワインボトルや洋服を見た人がかっこいいね、かわいいねって、デザインから着物に興味をもっていただけたらありがたいです」東京手描友禅の美しさにモダンテイストが調和する。
有限会社小倉染芸
小倉 隆
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場3-25-8
TEL 03-3361-2366
takashiogura@ogurasengei.com
http://ogurasengei.com/
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