TOKYO Teshigoto

株式会社 柿沼人形

04 江戸木目込人形

京都、江戸、そして世界へ。

木目込人形の起源は、江戸時代中期の元文年間(1736〜1741年)、京都上賀茂神社にある。神官が祭事に使う柳筥(やなぎばこ)の材料の残りと、神官の衣裳の残りを使って、木彫りの小さな人形を作ったのが始まりだ。当初は「加茂人形」などと呼んでいたが、衣裳の布を木の切れ目に挟み込んで作ることから次第に「木目込人形」と呼ばれるようになった。衣裳着人形が胴体に衣裳を幾重にも着せつけるのに対して、木目込人形は桐材を糊で固めた桐塑(とうそ)で胴体の原型をつくる。人形の衣裳は胴体にぴたりと添うように木目込まれるので、胴体の姿の美しさや動きの面白さがはっきりと出る人形だと言える。柿沼人形は、1950(昭和25)年に創業した、江戸木目込人形の節句人形を手がける工房だ。二代目・柿沼東光さんは、独創的な人形づくりで数々の栄誉に輝く伝統工芸士。螺鈿の象嵌、彩色二衣重(さいしきふたえかさね)などの独自技法の追求、時代を見つめた斬新な人形づくりにも意欲的に取り組む。「節句に限らず江戸木目込人形を手にする機会を増やしたい」との思いから誕生した「招き猫」シリーズは、世界的な猫ブームに乗って勢いを増す。木目込む布地の取り合わせ、また革など新しい素材の採用で、まったく新しい江戸木目込人形の世界を創り出している。

株式会社 柿沼人形
〒343-0857 埼玉県越谷市新越谷1丁目21番地11
TEL 048-964-7877
FAX 048-962-3126
会長 柿沼 正志
info@kakinuma-ningyo.com
https://www.kakinuma-ningyo.com/

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