手を合わせる想いを大切にする
東京仏壇は、紫檀、黒檀など堅く堅牢な唐木材で作られ、木目を生かした美しさを全面に出す。東京仏壇を製作する岩田仏壇製作所の創業は1927(昭和2)年。三代目となる岩田隆さんは、父・晴芳さん、伯父・芳樹さんとともに東京都認定伝統工芸士。東京仏壇の製作に励む。
隆さんは、父から「継がなくていい」と言われていたが、「技術を継承するのは自分だけではないか」という思いに至り、職を辞め継ぐことを決意した。幼いころからもの作りが好きだったことから、仏壇製作にのめり込んでいった。
「手を合わせてご先祖様を祀る、亡くなられた方を偲ぶといったお手伝いができるのは、ありがたく素晴らしい仕事」と語る。近年は住宅事情から“家具調仏壇”といったモダンなデザインで省スペースな仏壇が増えている。「うちの良さは、お寺の要素が必ずあって、今の住宅事情にも合うように作っているところ」
岩田仏壇製作所の仏壇は、たとえコンパクトなものでも須弥壇、格天など寺院の要素のひとつは必ず残すという。想いが宿り長く使い続ける大切なものとして、まごころを込めて製作を続けている。
有限会社岩田仏壇製作所
岩田 隆、岩田 晴芳、岩田 芳樹
本社〒115-0042 東京都北区志茂2-4-9
TEL 03-3901-1693
工房〒333-0842 埼玉県川口市前川2-32-3
TEL&FAX 048-269-3500
iwatabutudan@yahoo.co.jp
https://iwatabutsudan.localinfo.jp/
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