TOKYO Teshigoto

江戸時代、照明器具として庶民に普及した提灯(ちょうちん)。
日々の生活に欠かせないほど身近なものだったが、
いまでは祭りやお祝いの贈答品、土産物などとして
ハレの場や思い出に彩りを添える、
どこか非日常的な存在となっている。
そんな提灯を現代の暮らしの中に溶け込むように
アップデートしたのが『OTO CHOCHIN』だ。

『OTO CHOCHIN』は一見すると普通の提灯に見えるが、
そこに燈(とも)されるのは明かりだけではない。
提灯の中にろうそくの代わりにスマートフォンを入れることで、
光と音が楽しめる提灯となっている。
スマートフォンの各種アプリを使い、
好みの明かりやお気に入りの音楽で
空間を演出することができるのだ。

デザインは、「GARA」と「MON」の2シリーズ各3種。
いずれも泪橋大嶋屋提灯店 四代目の村田健一郎さんが
一筆ずつ心を込めて手描きをし、
印刷とはひと味違う風合いに仕上がっている。
「GARA」には、金と銀で市松や斜め縞、
水玉といったシンプルな柄が描かれている。
ナチュラルな色合いの重化(じゅうけ)
(提灯の上下にある輪のこと)とも相まって、
現代の居住空間にもなじみやすい。
一方、「MON」は、レコードやギター、ピアノなどの
音にまつわるモチーフや江戸文字が黒一色で描かれており、
江戸手描提灯らしい風情が漂う。
音符でできた三つ巴やDJに見立てられた光琳亀甲鶴など、
提灯でもよく使われる家紋をベースにデザインされた
モチーフの数々に、デザイナー・川田敏之さんの
遊び心が感じられる。

OTO CHOCHIN
素材:和紙、合板(MDF)、ステンレス
サイズ:直径118mm×高さ260mm、約240g
種類:6種類(GARA3種、MON3種)
希望小売価格:¥19,800(税込)

※本サイトに掲載している情報は2024年5月現在のものです。

※手作り品のため、サイズ、色、形は実際のものと多少異なります。

※商品の仕様および希望小売価格は、予告なく変更することがあります。