切れるのは、当たり前。
「卓上鋏」の製作者、川澄巌氏はそう言うが、
その切れ味がまず凄い。
「卓上鋏」としてあるが、
但し書きには“盆栽剪定”と“紙切”の異なる対象が並ぶ。
盆栽の芽つみとして使えばパチンといい音でよく切れ、
紙をとらえるとスーッと刃が滑るように入る。
川澄氏は「 国治」の銘で全国の華道家から知られる刃物の名工。
プロ御用達の品は、
プロの高い要求に応える切れ味でなくてはならない。
さらに毎日使う道具として負担がかからないことや、
審美眼に応える美しさが求められる。
「卓上鋏」は持つと驚くほど軽く、
パチンと鋏を使った時の衝撃が手に伝わりにくい。
そして何より、この佇まいの美しさ。
総火造りという伝統製法で、手仕事で鉄を叩き曲げ、
磨いたというのに、何もかも整った美しさ。
プロでなくても、引き込まれる。
輪 わごしら 拵えの高さが左右違っているのは、
どこに置いていても、 すっと手に取れるという工夫。
常にいいものを作りたいという、川澄氏の探求心が生んだ逸品だ。
- サイズ:W65mm×D5mm×H180mm
素材:軟鉄、鋼
希望小売価格:¥115,500(税込)
※本サイトに掲載している情報は2024年5月現在のものです。
※手作り品のため、サイズ、色、形は実際のものと多少異なります。
※商品の仕様および希望小売価格は、予告なく変更することがあります。