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有限会社 銅銀星野製作所

43 その他

時代を超える銅器。

銅銀星野製作所は、創業1924(大正13)年の銅器の工房。屋号にある「銀」は、初代・星野銀次郎氏の「銀」だそうだ。創業当時主に手がけていたのは、火鉢の落としや銅壺(どうこ)。火鉢の落としとは炉に組み込む箱、銅壺は長火鉢の灰の中に置き湯を沸かすものだが、いずれも明治時代から戦前まで日常生活に欠かせない道具だった。時代は変わり生活スタイルも変わったが、三代目の星野保氏が作り続けるのは、やはり暮らしの必需品。鍋、急須、やかん、マグカップ、卵焼き器。厚い銅の地金を鎚で叩いて鍛え成形し、銀ロウで接着し、内側に錫を引く。錫引きは銅器を火にかけて錫が溶けるか溶けないかの温度で、真綿を使ってまんべんなく伸ばし引いていく。電気メッキを使わないのは、厚くしっかりと引けるからだそうだが、確かな技術があるからできること。誰にでもできることではない。誠実な手作業から生まれる銅製品には、使い勝手、耐久性、そして美しさの三拍子が揃っている。それが、星野氏の銅器がいつの時代も使い続けられる理由だろう。

   

  

有限会社銅銀星野製作所(銅銀銅器店)
〒111-0032 東京都台東区浅草4-22-10
TEL 03-3872-7328
星野 保

工房見学
なし
工房体験
なし

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