手描き友禅墨流し

墨流しと手描き友禅。
二つと無い紋様が出会い、世界に一つしか
存在しないショールになった。
水面に浮かべた顔料で紋様を描く墨流し。
水に落ちた顔料は水面を静かに動き、
また顔料同士が急激に引かれ合い、
時に線香花火のような動きを見せながら
神秘的な紋様を作り出す。
その一瞬の動きを見極めて、
紋様を絹布に写し取る。
一子相伝で受け継がれてきた墨流しの技法。
様々な染めを手がけてきた「染の高孝」は、
この技法を当代の試行錯誤により
独自に確立した。
水紋の中にぱっと花火が開いたような意匠は、
当代ならではの独自性を持つ。
世界に一つしかない墨流しの意匠に、
それを引き立てるように手描き友禅の
手法で描かれた意匠が添えられる。
二つの唯一無二が出会った、
唯一のショールである。