TOKYO Teshigoto

根岸産業 有限会社

その他

やさしいこと、雨の如し。

初代は、神社仏閣の屋根職人。銅を扱って屋根を葺いていたところから、二代目の時代より、園芸用の銅の如雨露を手作りし始めたのだそうだ。始めた当初は模倣品も多く出回ったが、探求心では他を寄せ付けない。高名な盆栽家の元へ通い、改良に改良を重ねていく。振り向けば他を大きく引き離し、今や日本で唯一の盆栽用銅製如雨露の製造元となった。一度見ると忘れられない、「竿長」のフォルムは、盆栽のために最高の水蒔きとはどうあるべきかを考え、試行錯誤を重ねて行き着いたもの。長い竿から出る水は水圧が強く均一。これが大事な枝振りを損なわず、美しい苔も傷めない。盆栽はBONSAIとなり、世界へ広がった。根岸産業の噂を聞きつけた海外の愛好家が、墨田区の住宅街にひっそりと佇む工房へも「銅製 竿長如雨露」を求め訪れる。根岸産業のものづくりを担うのは、三代目となる根岸洋一さん。研究熱心さ、実直さで、父親である二代目に引けを取らない。「しっかり溶接するために」と1300℃以上になるコークスを焚き、コテを使って汗だくで作業する。海外へわたった自社製品の修理をできるようにと、海外の職人に技術の伝授も行っている。根岸産業の製品には社名の刻印、エンブレムがないが、これは「まだ完成ではない」ことを示すもの。世界から求められる商品だが、まだまだ改良できると根岸さんは考えている。雨の如し露。そのやさしさは、今も進化し続けている。

根岸産業 有銀会社
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FAX 03-3611-2959
根岸 洋ー
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