TOKYO Teshigoto

有限会社 加瀬ラタン工芸

25 東京籐工芸

プロユースの機能美を、日常に。

曲線を活かしたデザインが醸し出す、温かな佇まい。軽くて丈夫な材の特性による機能。そんな特長から、籐製家具は多くの旅館や料亭で使われてきた。加瀬ラタン工芸は、このプロが使う籐製家具の製作に長く携わってきた。「真似されるデザインは作らない」と言うように、プロの厳しい要求に応えて耐久性や使い勝手を追求してきた加瀬ラタン工芸の家具には、独自の世界感がある。初代は、籐を材料として扱っていたそうで、いま加瀬ラタン工芸の看板となっている籐製家具を製作し始めたのは二代目、加瀬文夫さんの代からだそう。文夫さんは籐製家具の老舗、山川ラタン製作所で修行したのち独立。徐々に加瀬ラタン工芸のオリジナル家具の製作を開始する。籐製品は、太さや色が様々な籐の材を選び組み合わせて一つのものを作り上げていく。そのため、材料を見極める“目”は大事な職人技の一つとなる。文夫さんは、籐が自生する現地に赴き、生育環境などを見ることも行ってきた。文夫さんの跡を継ぐ子息で三代目の稔さんも、父と共に若いうちから現地を訪れ、目を養っている。その親子二人が願うのは、若い世代にも、籐製家具の良さを伝えること。籐製家具の愛用者は60歳以上が多い。若い人の暮らしに寄り添う籐製家具を作るため、目と技は磨き続けられている。

有限会社 加瀬ラタン工芸
〒288-0002 千葉県銚子市明神町1-49-2
TEL 0479-22-5477
FAX 0479-22-7476
専務 加瀬 稔
kase@kaserattan.co.jp

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