TOKYO Teshigoto

歌舞く、江戸切子。
歌舞伎の荒事特有の化粧「隈取」を、
江戸切子の技法でグラスのデザインに
採り入れたのが「歌舞切子」だ。
赤や瑠璃などの色を被(き)せた硝子を
カットすることで、
美しい紋様を作り出すことが、
今の江戸切子の主流。
その中にあって、残した色で紋様を
浮かびあがらせる手法は珍しい。
歌舞伎役者の白化粧は、
サンドブラストでマット加工することで表現。
マットな面と色の面の境を
江戸切子の技を用いてカットすることで、
グラスに陰影が生まれ、
「隈取」の存在感を高めている。
この表現に至るまで、何度も試作を重ねた。
曲線が多用されたデザインのカットには、
菊つなぎなど精緻な紋様のカットで
要求される技とは違った難しさがある。
赤は正義と勇気を現す紅隈。
瑠璃は超人的な力を備えることを現す藍隈。
江戸切子の代表的なカラー赤と瑠璃で、
紅隈と藍隈を表現できたのも面白い。
切子と歌舞伎。東京の名物、
二つを備えたグラスだ。

歌舞切子
サイズ:φ76mm×H90mm
素材:ソーダガラス
希望小売価格:¥19,800(税込)

※本サイトに掲載している情報は2023年6月現在のものです。

※手作り品のため、サイズ、色、形は実際のものと多少異なります。

※商品の仕様および希望小売価格は、予告なく変更することがあります。