TOKYO Teshigoto
2021.09.27

令和2年度開発商品受賞商品発表

その他

令和2年度「東京手仕事」プロジェクト開発商品東京都知事賞等受賞商品が決定しました

東京都知事からのメッセージ


東京都知事の小池百合子です。
「東京手仕事」プロジェクト、東京都知事賞をはじめ、各賞を受賞された皆様、誠におめでとうございます。
本日受賞された品々は、伝統工芸の職人の皆様とデザイナーの皆様が力を合わせて、約一年かけて開発した熱意と努力の結晶です。
江戸から東京に続く伝統に根ざした技術を大切に守りながらその枠を超えていく、デザイン性の高いクールな商品を生み出していく。それがこのプロジェクトの目的です。
東京都は皆様の頑張りに応えるべくプロモーション活動を強力に展開いたします。
コロナ禍という制約の中で、新たな販路として、ECも積極的に活用し、皆様の技術、感性をより多くの方々にPRして参ります。
現在東京都が指定している伝統工芸品は41品目ございます。
江戸の時代から庶民の生活を支えてきた手作りの品にはものづくりの精神が息づいています。伝統と革新が交差する東京の魅力のひとつと言えましょう。
これからも手仕事による匠の技を磨き上げ、素晴らしい商品を作り続けてください。
私たちはしっかりと応援して参ります。
今後の更なるご活躍を期待し、私からのお祝いの言葉とさせていただきます。

東京都知事賞

東京楽景
製作者:畠山七宝製作所 畠山 弘
デザイナー:TONALI DESIGN 春名 麻衣子

東京都知事賞受賞者コメント


~東京都知事賞受賞おめでとうございます~

畠山:どうもありがとうございます。今回知事賞を取れたことを大変嬉しく思っています。この度、この賞が取れたことはアドバイザーの皆さんのお力と、中小企業振興公社の皆さんのご協力、デザイナーの春名さんの力による事が大きいと思っております。2回目の受賞を大変嬉しく思っています。また、この受賞でより一層の飛躍をしたいと考えております。ありがとうございました。
 
春名:この度は大変素晴らしい賞を受賞させていただき、光栄に存じます。ありがとうございます。皆様のご協力のもと、とてもいい商品が出来上がったと感じています。今回、畠山さんと組ませて頂くのは初めてだったのですが、とても熱意があって素晴らしい職人さんだと感じています。また、これを機に東京七宝、東京都の工芸品が全国の方に興味を持って頂けると幸いです。ありがとうございました。

~唯一無二の職人技~

畠山:この小さい四角い点が沢山あり、その点に釉薬を入れて行くことが非常に難しい商品で、この細い「ホセ」(先のとがった棒状の物)で1個1個入れて行きます。この数が40か所ほどあり、これを埋めるのに凄く時間がかかりました。そして、この七宝の色数は6色あるので、それを焼き終えるのに16回焼くことになります。そしてそれを研磨して最終的には830℃の温度で焼き上げる、という「焼きの難しさ」が際立つ作品です。
更に苦労した点は、(副都心の夏について)この真ん中のブラウンの着色です。通常の七宝は出っ張らずに平らになるのですが、このブラウンは出っ張らないとこの「胎」にのせられない、という初めて出会った性質で、たぶんこの作品は他の方にはまず出来ないと思っております。

~デザインのポイント~

春名:今回デザインしたのが東京都の美しい場所・名所などの風景を切り取ったようなデザインを落とし込んでいます。

①「東京の玄関口」

東京駅周辺の風景をデザインした千代田区です。東京駅舎がすごく趣のある建物なのですが、高層ビル等が次々と建っていて新旧の建築物が融合するとても面白い風景となっております。

②「下町の春」

こちらは墨田区の風景です。数年前に新しい観光の名所、新しいスポットとして生まれ変わりましたが、新しい建物の他にも桜が凄く綺麗な季節や、自然豊かな場所もあり、来る人がとても楽しめる場所だという様な印象があります。

③「スクランブル交差点から」

こちらは渋谷区のスクランブル交差点から見た風景を切り取っています。建築物やオブジェなど面白いものがあるのですが、自然の風景もまた綺麗で、イチョウ並木のイチョウも入っているポイントがあります。

④「副都心の夏」

こちらは東京都庁がある副都心、新宿の風景を切り取っています。新宿副都心は高層ビルが多いのですが、その中にも新宿御苑があったり、新国立競技場があったりと、新旧ともに新しい建物や自然豊かな場所があります。

~最後に皆様へ~

畠山:今回この作品は「プリカジュール」という技法と「両面七宝」という、七宝では非常に難しい2つの技法を使っています。そのため、使われた方には非常な喜びを持って使って頂けると思うので、ぜひ多くの人に使って頂きたいと思います。よろしくお願いします。

中小企業振興公社理事長賞

minamo
製作者:株式会社浅野工芸 浅野 盛光
デザイナー:Chikami Desaign 千頭 龍馬

中小企業振興公社理事長賞受賞者コメント


~中小企業振興公社理事長賞受賞おめでとうございます~

浅野:ありがとうございます。理事長賞をいただきまして、大変に感激しております。まさか自分では良いと思ってはいたけれど、選ばれるとは。本当に感謝しております。誠にありがとうございました。
千頭:とても光栄な賞をいただいて、デザイナーとしてもすごく嬉しいです。
昨年はすごく大変な一年だったのですが、浅野さんと一緒に開発できて、とても充実した一年でした。ありがとうございました。

~デザインをするうえで工夫した点~

千頭:浅野さんがずっと培ってきた「へら絞り」という技術と、素材の銀をうまく掛け合わせたアイテムを作ろうと最初から話し合って進めてきました。
銀の素材のきらめきが揺れるとすごく綺麗で、楽しめる作品になっていると思いますし、深い絞りであったり、丸い底も浅野さんの技術だからこそできる商品になったのかと。浅野さんと組めたからできた商品だと思っています。
デザイナーとしてもすごく楽しくやりがいのあるアイテムでした。

~デザインを見ての第一印象~

浅野:デザインがとても良かった。今まで自分が考える中では、お花と水が中に入っているのに底がRになっていて、平らではなくゆらゆら揺れるというアイデアが今迄浮かばなかった。この揺れるというアイデアがいいよね、面白いよねとなった。そのことから名前の由来になった水面の様に、ゆらゆらと揺れて癒しになるのが作っていてとっても面白かった、というのが第一印象でした。
千頭:最初はCG一枚で浅野さんにみていただいて、それが本当に作れるかどうかというのは僕では判断できなかった。浅野さんの高度な技術だからこそ深く絞れるし、浅野さんをはじめ、東京銀器の色んな職人さんが彫金をしたり、色を仕上げたりして、すごく素敵なものになったのではと思います。
部屋にいる時間が増えたと思いますので、みなさんに使っていただいて、空間の彩りになればなと思っています。

~どのように使っていただきたいですか~

浅野:銀というのはものすごく花が長持ちしますので、散歩で取ってきたようなお花を入れてあげたりすると、自分の癒しにもなるだろうし、パソコンの横に置いて、ゆらゆらっと少し安らぎを与えてくれて癒しにしてもらえたらいいかなあと感じております。

~最後に皆様へ~

浅野:色んな所に実演で行っていますが、実際に商品を見られた方から「素敵!」と嬉しい言葉をいただいております。是非みなさんも手に取って、身近なものであると感じとっていただけたら幸せです。ありがとうございました。
よろしくお願いします。

優秀賞

寿々相撲
製作者:塚田工房 塚田 真弘
デザイナー:松尾慎デザイン室 松尾 慎

優秀賞受賞者コメント


~優秀賞受賞おめでとうございます~

二人:ありがとうございます。
塚田:私はまったく、賞は想像していなかったので純粋に驚きました。嬉しいです。
松尾:これは賞をいただけたら言えることですが、やっぱり欲が出て、できればもっと上を狙えなかったのかな、と思ってしまいました。でもとても嬉しいです。

~デザインを見て最初の印象~

塚田:結構私の中でも、こちらの組み合っている形とかは最初提案された時に本当に売れます?と松尾さんに質問した。最初はしぶしぶやったのですが、作ってみると結構面白いかもなと思ってきた。
自分の中で、本当にいけるのか気持ちの折り合いをつけるのが苦労しました。

~デザインのポイント~

松尾:私はむしろ、この二人組の方こそ作っていただきたいなあと思いまして。
これはこのようにおきあがりこぼしのように揺れるんですね。揺らして鈴の音が鳴る。揺れが力士同士の組み合い、動きと重なって、そこが売りかなと思っていました。この二人組はぜひとも作っていただきたいと思って、最終的に塚田さんにもその気持ちになっていただけて良かったと思います。

~寿々相撲という名前の由来~

塚田:お相撲さん、力士の四股を踏む等の、所作には縁起のいい意味があって、厄を祓うとか、小さいお子さんが力士にだっこをしてもらうと元気に育つとか、色々縁起のいいお話があります。ただあまり知られてないこともあるので、
せっかくお相撲さんを題材にした商品を提案していただいたので、そういうことと結びつけて表現できたらいいなという思いで、寿(ことぶき)が続くと書いて「寿々相撲」という名前にしました。
松尾:相撲自体が大昔から神前で行われてきた神事ということ。それと神事に使われてきた鈴で縁起物を重ねて作られている所も売りであり特徴です。
小さい子供のお祝いや、親御さんやおじいちゃん、おばあちゃんが子供の喜ぶ顔を浮かべながら買っていただくとか。受け取った子供も転がして遊びながら、音に反応したりして、その喜ぶ姿を見るのも楽しいと思います。
お土産や贈り物、もちろん相撲ファンにももってこいだと思いますし、これからまた外国人観光客が来日することになると、日本の代表的な、伝統的なお人形として魅力的に映ると思います。

~最後に皆様へ~

塚田:店頭で販売をしていると、小さなお子さんが近づいて来た時に、親御さんが触っちゃダメよと注意をされますが、この品物は是非手に取ってもらいたい。
触って鈴を鳴らしてもらうことで面白さが伝わるお人形になっています。
商品をお見かけになった際は、店員さんに気を使うかもしれませんが、是非とも触ったり動かしたりして品物の良さを感じていただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。


 

受賞商品を含む本年度の普及促進支援対象商品は、

本サイトにて後日ご紹介いたします。